Rihanna(リアーナ)、Zacari(ザカリ)、u2など豪華アーティストが参加し、米アルバム・チャートで1位を獲得したアルバム「DAMN.」でも大きな話題を呼び、第60回のグラミーショーも5冠受賞した、今一番注目されているアーティストKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)。
よくあるギャングスタ ラップや、ドラッグの匂い漂うトリッピーなTrap Rapなどとは違い、育った劣悪な環境、生い立ち、周囲に取り巻く問題など、社会性・メッセージ性の強いリリカルなラップが高い評価を得ています。
そんなKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)のヒストリー、曲などをDIGってみたいと思います。
TODAY'S MEAL
- 1 KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー) とは
- 2 KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー) デビューから最新曲まで
- 2.1 2003年ミックステープ Youngest Head Nigga in ChargeでTDEと契約
- 2.2 2005年ミックステープ Training Day
- 2.3 2007年ミックステープ No Sleep ‘Til NYC
- 2.4 2009年ミックステープ C4
- 2.5 2010年ミックステープ Overly Dedicated
- 2.6 2011年ミックステープ Section.80
- 2.7 メジャーレーベル初のアルバム Good Kid, M.A.A.D City
- 2.8 To Pimp a Butterfly(トゥ・ピンプ・ア・バタフライ)をリリース
- 2.9 DAMN.(デイム)が世界を震撼させる
- 2.10 マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー』
- 3 カリフォルニア州コンプトン 出身
- 4 というわけで
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー) とは


KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)
本名はケンドリック・ラマー・ダックワーズ。
1987年6月17日生まれ、身長 168cm、カリフォルニア州コンプトン 出身のラッパーです。社会性・メッセージ性の強いリリカルなラップに定評があり、Dr Dre(ドクター・ドレー)から一目置かれた存在。
アルバム「good kid, m.A.A.d city」にあるように、周囲がギャングという道を選ぶ中、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は文字通りGOOD KID(良い子)だったという。学校の詩作クラスで詩を書き始め、当時はキング牧師や、マルコムXに影響を受けたようです。
実際にラップを始めたのは、高校に入ってかたらだったとのことで、2Pac(トゥパク)、Dr.Dre(ドクター・ドレー)、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、Mobb Deep(モブ・ディープ)のProdigy(プロディジー)などに大きな影響を受けたといいます。
「m.A.A.d city」や「The Recipe ft. Dr. Dre」、「Swimming Pools」など、リリースする曲のほとんどがチャートインし、クラブ、ストリートなど様々な場所でアンセム化されています。
アルバム ディスコグラフィ
- 2003 : Youngest Head Nigga in Charge(Hub City Threat: Minor of the Year)
- 2005 : Training Day
- 2007 : No Sleep ‘Til NYC
- 2009 : C4
- 2010 : Overly Dedicated
- 2011 : Section.80
- 2012 : Good Kid, M.A.A.D City
- 2015 : To Pimp a Butterfly
- 2017 : Damn
受賞歴
- 第56回グラミー賞で主要2部門を含む7部門でノミネート
- 第57回グラミー賞でシングル「i」が「ベスト・ラップ・パフォーマンス」と「ベスト・ラップ・ソング」を受賞。
- 第58回グラミー賞でアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』が4冠を達成。
- MTV ヴィデオ・ミュージック・アウォード2017では最多6部門を受賞。
- 第60回グラミー賞で主要3部門を含む7部門でノミネート、5部門受賞。
※代表的な賞のみ記載しています。
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー) デビューから最新曲まで
2003年ミックステープ Youngest Head Nigga in ChargeでTDEと契約

ラップを始めた当初は、K-Dot(ケー ドット)※という名前でラップをしており、16歳の時に制作した自身初のミックステープ『Youngest Head Nigga in Charge(Hub City Threat: Minor of the Year)』が地元で注目を集め、カリフォルニア州カーソンを拠点とするレーベル「Top Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)」との契約を果たしました。
※K-Dot = スラングで「OK、完全停止」を意味する。
2005年ミックステープ Training Day

K-Dot(ケー ドット)名義で、2005年にリリースされたミックステープ「Training Day」。
Antoine Fuqua(アントワーン・フークア)監督の映画トレイニング デイの1シーン、デンゼル・ワシントン演じるアロンゾ・ハリス刑事の名台詞「Today is Your Training Day…」から始まるミックステープは、全24曲からなる荒削りだが、16歳の若きKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の力強さを感じることができる作品。
DJ Skee(DJ スキー)によるMIX。
2007年ミックステープ No Sleep ‘Til NYC

2007年にリリースされたK-Dot(ケー ドット)とJay Rock(ジェイ ロック)によるミックステープ 「No Sleep ‘Til NYC」。
A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)のElectric RelaxationやGang Starr(ギャング・スター)のYou Know My Steez、Jay-Z(ジェイ・Z)のDead Presidentsなど、90年代のクラシックとされている東海岸の音源を使用し、西海岸出身のK-Dot(ケー ドット)とJay Rock(ジェイ ロック)がラップをする、ミックステープだからこそ味わえる作品です。
2009年ミックステープ C4

2009年に発表されたミックステープ『C4』をリリース。
このミックステープをリリースした後、K-Dot(ケー ドット)というステージネームを改め、本名であるKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)として活動していくことを決めます。自身をよりアーティストとして成長させるため、そして 本当の自分を知ってもらうためにも本名を名乗ることを決めたと言います。
Kdot – Bitch Im In The Club
2009年にリリースされたミックステープ『C4』からの1曲 「Bitch Im In The Club」。
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が22歳だった時、K-Dot(ケー ドット)名義でリリースされた曲です。プロデューサーは、Dem Franchize Boyz(デム・フランチャイズ・ボーイズ)やLil Wayne(リル・ウェイン)のプロデュースでも有名なMaestro(マエストロ)です。Top Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)よりリリースされています。
2010年ミックステープ Overly Dedicated

Kendrick Lamar – H.O.C
2010年にリリースされた5作目となるミックステープ『Overly Dedicated』からの1曲 「H.O.C」。
H.O.C = High Off Contactの略で、受動喫煙を意味します。KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が非喫煙者としての経験について歌った作品。自分が非喫煙者であっても、スタジオ内は常に煙だらけ。結果的に高いエフェクトを得てしまっている。そんなKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の心情をラップにした作品です。
2011年ミックステープ Section.80

Kendrick Lamar – A.D.H.D
2011年にリリースされたデビューアルバム「Section.80」からのからの1曲「A.D.H.D」。
自らの決断や思考を拒み、薬物に頼る現代社会が抱える問題を歌った作品。医師によって合法的に処方されるリーガルドラッグの乱用や依存性が問題視される昨今、思考を避けるための手段として薬物を使用されることが増え、青少年がますます薬用化されていく。そのような現状を嘆いた作品です。
トラックの元ネタには、Matt Martians(マット・マーシャンズ)とHal Williams(ハル・ウィリアムズ)からなるThe Jet Age of Tomorrow(ジ・ジェット・エイジ・オブ・トゥモロー)のThe Knight Hawkをサンプリングした作品。
メジャーレーベル初のアルバム Good Kid, M.A.A.D City

2012年10月、メジャーレーベル初のアルバムとしてリリースされた「Good Kid, M.A.A.D City」。
本作は、自身が所属するTop Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)だけじゃなく、Dr Dre(ドクタードレー)のレーベルAftermath Entertainment(アフターマス エンターテイメント)との合作でリリースされます。リリース直後、週に242,000部の売り上げを記録し、NAS(ナズ)のデビューアルバム「illumatic(イルマティック)」と比較されるなど、即クラシック扱いとなる作品となりました。
なお、この件に関して、NAS(ナズ)は自身の作品と比較されることは、「時代、テーマ、表現法が違うし、当然サウンドも全然違う。Kendrick(ケンドリック)の作品は今の時代を反映した新しい作品だ。俺と彼を比較するのは人の自由だが、彼の創作に対するリスペクトを忘れてはいけない。彼の作品は彼だけの創作物だ。それを他の誰かと比較するというのはフェアではない。彼の音楽をリスペクトすべきだ。彼が進めようとする創作の邪魔をすべきじゃない」と、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)を支援するよう主張しました。
Kendrick Lamar – Bitch, Don’t Kill My Vibe
そんなアルバム「Good Kid, M.A.A.D City」からの1曲 「Bitch, Don’t Kill My Vibe」。
プロデューサーは、Top Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)のグラミー受賞プロデューサー Sounwave(ソンウェイブ)。Boom Clap Bachelors Tiden Flyverを大胆にサンプリングした作品。当初は、Lady Gaga(レディーガガ)をフィーチャーした作品になる予定だったが、諸事情によりKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)のみの作品となったようです。
The Lil Homie(リル ホーミー)とOG Mike Mihail(OG マイク ミハイル)が監督した音楽ビデオには、俳優/コメディアンのMike Epps(マイク・エップス)出演しています。
MVの最後には「Death to Molly」とのメッセージがあり、ヒップホップコミュニティではエクスタシーのことを「モリー」と呼びストリートドラッグMDMAに関連して、ビデオは「死からモリーへ」という言葉で終了しています。
To Pimp a Butterfly(トゥ・ピンプ・ア・バタフライ)をリリース

2015年には、Snoop Dogg(スヌープ ドッグ)や、Pharrell Williams(ファレル ウィリアムス)など、豪華アーティストをフィーチャーしたアルバム「To Pimp a Butterfly(トゥ・ピンプ・ア・バタフライ)」をリリースしました。
アフリカ系アメリカ人の文化、人種不平等、抑うつ、制度差別に関する様々な政治的テーマを探求した本作はローリングストーン、ビルボード、ピッチフォークを含む多くの出版物によって2015年の最高のアルバムと評されました。
当初、アルバムタイトルを「Tu Pimp a Caterpillar(トゥ・ピンプ・ア・キャタピラ)」と名付ける予定だったことは有名な話。Tu Pimp a Caterpillarの各頭文字をとると「Tu.P.A.C = 2Pac」を意味し、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が2Pac(トゥパク)からいかに大きな影響を受けたがわかりますね。
その証拠にアルバムの最終トラックに、Kendrickと2Pac(2パック)の疑似対話形式で構成された曲「Mortal Man」が収録されているます。1994年に、スウェーデンのラジオ番組「P3 Soul」にてインタビューされた2Pac(2パック)の肉声を一部抜粋し制作されたました。
Kendrick Lamar – i
アルバム To Pimp a Butterfly(トゥ・ピンプ・ア・バタフライ)より、 「 i 」。
この作品のシングルVerのカバーデザインでは、2人の男性がそれぞれ手でハートマークを作っている様子が映されています。右の男性は赤い服、左の男性はやや青みがかった服を着ています。これは、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が育った街に生息する二大ストリートギャングBloods(ブラッズ)とthe Crips(クリップス)を意味するとのことです。AMP RadioのインタビューによるとKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が育った街では、同じ人種であっても住む地域の違いによって敵対し合う、ストリートギャングが大きな問題となっています。KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は、自分の作品を通し生まれ育ったコミュニティーに変化・改善をもたらせたい。そんな思いをこの作品に込めたといいます。
プロデューサー Rahki(ラキ)。
The Isley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)のThat Ladyを大胆にサンプリングした作品。KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は個人的にThe Isley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)のリードヴォーカリスト、Ronald Isley(ロナルド アイズレー)を直々に訪ねて歌をサンプリングする許可を求めたといいます。この作品でKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は、2015年のグラミー賞 ベストラップ パフォーマンスとベスト ラップソング部門で受賞しています。
DAMN.(デイム)が世界を震撼させる

2017年、全世界を震撼させたモンスターアルバム 「DAMN.(デイム)」をリリースします。
本作は、Rihanna(リアーナ)、Zacari(ザカリ)、u2(ユートゥー)など豪華アーティストが参加し、キャリア最大の初動セールス、さらに2017年作品で最大の初動記録を打ち立て記録的ヒットを生み出した作品となりました。
アトランタ出身の人気プロデューサー Mike Will Made-It(マイク・ウィル・メイド・イット)が手がける「Humble」や「DNA」、Zacari(ザカリ)をフィーチャーしたメロディアスなスローサウンド「LOVE」など、人気ナンバーを多数収録しています。
「DAMN.(デイム)」は間違いなく、2017年最高のアルバムとなりました。その証拠として、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が所属するレーベルTop Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)が
ツイッター上で、具体的に数値として証明しています。
#DAMN. by @KendrickLamar was the best selling album of 2017 + was chosen #AOTY by 48 publications (28 more voted it #2). #Ctrl by @SZA was top 30 in sales, got #AOTY 7 times, #2 by 13 others + is top 3 critically acclaimed of 2017. #TDE #TDE2017 pic.twitter.com/OPBMao3jPS
— TOP DAWG ENT (@TopDawgEnt) 2018年1月1日
Kendrick Lamar – LOVE. ft. Zacari
LAを中心に活動しているシンガーソングライター Zacari(ザカリ)をフィーチャーしたナンバー 「LOVE」。本作品にてフィーチャーされるまで、Zacari(ザカリ)の存在を知る人はそう多くはなかったと思います。
過去にもTop Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)の作品には参加しており、Isaiah Rashad(アイザイア・ラッシャッド)の楽曲にフィーチャーされたこともありました。この作品を振り返り、Zacari(ザカリ)は「自分にとって全く新しいジャンルだった」と話しています。
MVの監督を務めるのは、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の作品ではお馴染みのDave Meyers(デイブ・マイヤーズ)とThe Little Homies(リトル ホーミー)。MVにはカメオ出演としてTravis Scott(トラビス スコット)が参加しており、シーン中盤、階段に座っているのがTravis Scott(トラビス スコット)で、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が乗る車を運転しているのがZacari(ザカリ)とのことです。
アルバムDAMN.(デイム)に参加する他の豪華アーティスト負けることのないクオリティーで、美声美メロがたまらなく聴き心地の良い作品です。
マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー』

「アベンジャー」シリーズのマーベル・スタジオ最新作「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督は、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が所属するレーベル Top Dawg Entertainment(トップ・ドーグエンターテイメント)の
CEO Anthony “Top Dawg”(アンソニー トップドッグ )に熱烈なオファーをし、「ブラックパンサー ザ・アルバム」全面プロデュースが決定しました。サントラには、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)をはじめ、The Weeknd(ウィークエンド)、SZA(シザ)、2 Chainz(2チェインズ)など豪華アーティストが参加しています。
なお、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は、BBCニュースのインタビューにて、次回映画 ブラックパンサーに悪玉役として出演したいと話しているようです。
Kendrick Lamar, SZA – All The Stars
カリフォルニア州コンプトン 出身
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が、コンプトン出身というのは有名な話。
コンプトンはサウス・セントラルの南部に位置し、人口は約98,000人が住み、人口の大半をアフリカン・アメリカンとヒスパニック系が占めており、犯罪率がアメリカで最も高い都市の1つとして知られ、中でもギャング犯罪が大きな問題となっています。ガイドブックでは、「絶対に行ってはいけない場所」と注意喚起されており、1991年の映画、Boyz n the Hood(ボーイズ’ン・ザ・フッド)や、名作 South Central(サウス・セントラル)を観ればわかるように、コンプトンを含めるサウスセントラルという街が、どのような環境なのかがわかると思います。
悲痛な経験から生み出されるKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)のスタイル
VICEメディアによると、コンプトンでは、そのような環境がゆえにギャングに属する若者が多く、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の
友人の多くはpyro Gang(パイローギャング)ことBloods(ブラッズ)に属しているとのことです。そのため、ギャング紛争を理由に命をおとす人も多く、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の友人も犠牲になっているとのことです。
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の名曲「Really Be」に関しては、犠牲になった友人ブレイズ、チャド、パップに対して歌っています。
Good Kid CityやPimp Butfulyを聴いてもわかるように、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は、そのような環境に育ったからこそ、劣悪な状態に陥った背景であったり、問題となる原因についてラップにし、それが自分のいた環境に良い影響を与えられるよう心がけているといいます。ギャングスタ ラップでは、「何人の敵を倒した」であったり、自分の手柄を自慢するような内容が多いですが、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)は、事実を伝えることに徹しているという。
KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)とCalifornia Love(カルフォルニア ラブ)
そんな悪名高い地区 コンプトンですが、音楽界に大きな影響を与えるアーティストの出身地としても有名。
Dr.Dre(ドクター・ドレー)や、Eazy-E(イージー・イー)などN.W.A.のメンバーや、DJ Quik(DJクイック)、近年注目を浴びているラッパー YG(ワイジー)もコンプトン出身です。N.W.A.を見てもわかるように、世に言うギャングスタラップの発祥の地とも言われています。
コンプトンは、様々なアーティストのMVのロケーションとしてしようされることも多く、2Pac(トゥパク)、Dr.Dre(ドクター・ドレー)による名曲 California Love(カルフォルニア ラブ)に関しては、「コンプトン ファッションセンター」にて撮影されています。実は、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が住んでいた家が「コンプトン ファッションセンター」の近くだったようで、近所でCalifornia Love(カルフォルニア ラブ)のMVを撮影していると知り急いで見に行ったとのことです。その当時のことを「iHeart Music Awards 2014」時のインタビューで「当時のことは決して忘れないし、20年後に彼らと同じことをするとは思わなかった。」と話し、ライブステージでCalifornia Love(カルフォルニア ラブ)の2Pac(トゥパク) ヴァースをKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)が歌っています。
Dr.Dre(ドクター・ドレー)と同じ高校
Dr.Dre(ドクター・ドレー)や、DJ Quik(DJクイック)を輩出したセンテニア高校は、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)の出身校でもあります。2013年、KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)はセンテニア高校の音楽部に50,000ドル(約530万円)を寄付しており、2016年にはグラミー賞のために制作された「Compton:Witness Greatness」では、同部活のマーチングバンドがビデオ内でパーカッションを演奏しています。
Kendrick Lamar – Compton | Witness Greatness | GRAMMYs
というわけで
というわけで、今回はKENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)のヒストリー、
曲などをDIGってみました。
今学校で良い成績を収めた静かで観察的な子供が、ラップの最新スーパースターになりました。
ますます、今後の活躍に期待したいと思います。